デザイナー採用でのポートフォリオは、候補者のスキルや実績、思考プロセスを判断するための重要な材料です。ポートフォリオはデザイナーの名刺ともいわれ、自身の強みや経験を伝える役割を担っています。
下記の5つのポイントを参考にポートフォリオを評価することで、自社の求めるデザイナー採用につながりやすくなります。
【デザイナー採用時にポートフォリオを評価する5つのポイント】 |
本記事では、ポートフォリオが重要な理由や評価するポイント、選考フェーズごとの活用方法、評価するときに意識したいポイントを解説します。
デザイナー採用でポートフォリオを正しく評価し、ミスマッチを防ぎたい方はぜひ参考にしてください。

▼この記事の目次▼
- デザイナー採用でのポートフォリオは自社で活躍できるかを見極める重要な評価材料
- デザイナー採用時にポートフォリオを評価する5つのポイント
- 文字・色・レイアウト
- ビジュアルスキル
- 思考・プロセスの質
- 課題解決力・成果
- 自社業務との重なり
- デザイナー採用の選考フェーズごとにポートフォリオを活用する方法
- 書類選考:ポートフォリオを評価する
- 面接:制作プロセスや考え方を深掘りする
- 面接:ポートフォリオにフィードバックをする
- デザイナー採用でポートフォリオを評価するときにまず意識したいこと
- 自社でポートフォリオを評価する軸を決めておく
- デザインに関する知識がある人材に評価してもらう
- ポートフォリオ評価で企業が直面しやすい課題
- ReDesignerは自社が求めるデザイナー像の定義やポートフォリオの見方、採用までを伴走して支援
- デザイナー採用のポートフォリオに関するよくある質問
- Q.ポートフォリオはだれが評価するべきですか?
- Q.ポートフォリオ以外に、学歴も評価するべきですか?
デザイナー採用でのポートフォリオは自社で活躍できるかを見極める重要な評価材料
デザイナー採用では、自社で活躍できるかを見極める重要な評価材料としてポートフォリオを活用しています。
ポートフォリオとは、候補者がどのようなデザインを、どのような考え方で制作してきたのかを伝える作品集のことです。デザイナー採用では職務経歴書や面接だけでは見えてこない、下記のようなポイントを確認できます。
【ポートフォリオで確認できる主なポイント】 |
ポートフォリオからはデザインスキルだけではなく、課題解決力や思考プロセス、自社の業務との相性まで総合的に把握できます。
多くの企業では、まずはポートフォリオの内容で面接に進めるかを判断しています。
デザイナー採用ではポートフォリオを有効活用していくことで、「求めるスキルを持っているか」「自社で活躍できそうか」を見極めやすくなります。

デザイナー採用時にポートフォリオを評価する5つのポイント
ここでは、自社にフィットするデザイナーを見極めるために必要な、ポートフォリオの評価ポイントを紹介します
【デザイナー採用時にポートフォリオを評価する5つのポイント】 |
文字・色・レイアウト
1つ目は、ポートフォリオの文字・色・レイアウトです。下記のようなポイントを確認して、デザインの基礎が身についているか評価します。
ポートフォリオのチェックポイント
ポートフォリオのチェックポイント | |
|---|---|
文字 | ・フォントのサイズや種類、太さ、行間など、文字の設計が適切か |
色 | ・ターゲットに合った配色となっているか |
レイアウト | ・情報が適切にグルーピングされているか |
基礎的な要素が適切に設計されているポートフォリオは「読める」だけでなく、「読みたくなる」デザインを意識しています。
たとえば、採用担当者がポートフォリオを見たときに「必要な情報を把握しやすいか」「色やレイアウトに読みたくなる工夫があるか」などを確認してみてください。
【紙・ウェブどちらのポートフォリオでも評価する基準は変わらない】 |
ビジュアルスキル
2つ目は、ビジュアルスキルです。下記のようなポイントを確認して、候補者のデザイン表現力を評価します。
ポートフォリオのチェックポイント
ポートフォリオのチェックポイント | |
|---|---|
ソフトウェアスキル・使用ツール | ・IllustratorやPhotoshop、Figmaなどのツールを適切に使ってデザインができているか |
アイデアの豊かさ | ・表現の引き出しが多く、目的やブランドに合わせて柔軟に視覚化できているか |
ビジュアルスキルを評価するときは「その人らしさ」が表現されているかを意識するといいでしょう。
こだわりや世界観、表現方法など「この人だからこそできる」と思える部分がビジュアルスキルの評価ポイントになります。
また、ビジュアルスキルを評価するときには、自社の求めるデザインを言語化しておくと「どのようなデザインを評価すればいいのか」が分かりやすくなるでしょう。
思考・プロセスの質
3つ目は、思考とプロセスの質です。ポートフォリオを評価するときにデザインのクオリティを重視しがちですが、実は「なぜそのデザインになったのか」「どのように考えたのか」など、アウトプットに至るまでの思考も重要な評価ポイントになります。
下記のようなポイントを確認して、候補者の思考力や課題解決力を評価します。
ポートフォリオのチェックポイント
ポートフォリオのチェックポイント | |
|---|---|
思考の質 | ・だれの、どのような課題を解決するためのデザインなのか |
検証プロセス | ・リサーチや検証のプロセスが可視化されているか |
ポートフォリオによっては、課題や意思決定の根拠などを記載していないケースがあります。そのような場合は面接で質問をして「なぜこのデザインなのか」「どのように意思決定をしたのか」を確認するといいでしょう。
課題解決力・成果
4つ目は、課題解決力・成果です。下記のようなポイントを確認して、候補者がどのような課題に向き合い、成果につなげたのかを評価します。
ポートフォリオのチェックポイント
ポートフォリオのチェックポイント | |
|---|---|
課題解決力 | ・どのような課題に対して何を解決したか |
成果 | ・ビジネスやユーザーへの具体的なインパクトが示されているか(数値・反響など) |
課題解決力・成果を評価するときは「どれだけきれいなデザインを制作したか」ではなく、「なぜそのデザインにしたのか」「その結果、どのような成果につながったのか」を意識するといいでしょう。
デザインの背景にある課題や考え方、成果まで一貫して説明できているポートフォリオは、制作スキルだけでなく、ビジネス視点を持ってデザインに取り組める人材であることが伝わります。
自社の課題に対しても、成果を出せるデザイナーかどうかを見極めるポイントになるでしょう。
自社業務との重なり
5つ目は、自社業務との重なりです。下記のようなポイントを確認して、自社の業務内容と相性がよさそうか、業務を遂行できそうかを評価します。
ポートフォリオのチェックポイント
ポートフォリオのチェックポイント | |
|---|---|
自社との重なり | ・候補者が担当したプロジェクトの規模 |
職務経歴書の記載内容との整合性 | ・職務経歴書の内容とポートフォリオに矛盾がないか |
たとえば、今まで携わってきたプロジェクトや問題解決プロセスなどが、自社の業務に近い場合は、候補者がどのように活躍できそうかイメージしやすくなるでしょう。
また、職務経歴書に記載されている実績や担当業務とポートフォリオの内容に相違がないかも確認しておくと、経歴の一貫性や信頼性を判断しやすくなります。
【ポートフォリオだけでは判断が難しい場合、デザインテストを実施する】 |
デザイナー採用の選考フェーズごとにポートフォリオを活用する方法
ポートフォリオの評価方法が分かったところで、デザイナー採用の各フェーズでどのようにポートフォリオを活用していくのか紹介します。
ポートフォリオは書類選考時だけでなく、面接でも活用できます。デザイナー採用の精度を高めるために、有効活用できるようにしましょう。
選考フェーズ | ポートフォリオの活用法 |
|---|---|
書類選考 | ・ポートフォリオを評価する |
面接 | ・制作プロセスや考え方を深掘りする |
書類選考:ポートフォリオを評価する
書類選考では、職務経歴書と履歴書、ポートフォリオの3点を候補者に提出してもらい選考をすることが多いです。
なかでもポートフォリオは重要視されており、候補者の名刺代わりとなる重要な資料として「デザイナー採用時にポートフォリオを評価する5つのポイント」に沿って評価します。
このときに人事担当者だけでなく、現場のデザイナーなども含めた複数名で評価することを意識しましょう。
ポートフォリオは評価者によって「どのようなデザインがよいのか」など意見が分かれやすいです。
複数名でさまざまな意見を出し合い評価することで「自社の求めるデザイナー像と照らし合わせてどうなのか」という評価がしやすくなります。
面接:制作プロセスや考え方を深掘りする
面接時には、ポートフォリオを活用して制作プロセスや考え方を深掘りすることが可能です。候補者のソフトスキルは、履歴書や職務経歴書などからは把握しにくい部分です。
とはいえ「どのような課題を解決してきましたか?」「制作プロセスを教えてください」などと抽象度の高い質問をしても、候補者は回答しにくく採用につながる面接ができない可能性があります。
そこで、候補者と採用担当者が共通して把握しているポートフォリオを軸に下記のような深掘り質問をすることで、候補者のスキルが明確になっていきます。
【ポートフォリオを活用した深掘り質問の例】 |
また、面接時にポートフォリオを使ってプレゼンテーションを実施することも検討できます。候補者にデザインの意図や成果などを説明してもらうことで、ポートフォリオだけでは分からない思考プロセスやコミュニケーションスキルなどを確認できます。
このように、面接時には、成果物や経歴だけでは分からない候補者の人柄や考え方、姿勢などをより詳しく把握するために、ポートフォリオを活用することが可能です。
面接:ポートフォリオにフィードバックをする
デザイナー採用の面接時には、ポートフォリオを活用して質問するだけでなく、ポートフォリオのフィードバックを行うこともあります。
社内のデザイナーなど既に活躍している先輩からポートフォリオのフィードバックをもらえる機会はなかなかないので、候補者にとって貴重な機会になります。
ポートフォリオの良かった点や改善点を簡単に伝えるだけでも、候補者の成長につながるでしょう。
また、デザイナー採用では、一人ひとりの候補者と向き合う真摯な姿勢が次の候補者につながることがあります。
たとえば、ある企業では、選考の合否に関係なくポートフォリオのフィードバックを実施したことで、翌年度に候補者の後輩が応募してくれることがありました。
デザイナー採用は売り手市場が続いており、母集団形成も難しい傾向があります。
だからこそ、候補者一人ひとりとのつながりを大切にして「あの企業の面接は良かったな」と思ってもらえる工夫をしていくことも大切でしょう。

デザイナー採用でポートフォリオを評価するときにまず意識したいこと
デザイナー採用でのポートフォリオの活用方法が分かったところで、最後にポートフォリオを評価するときにまず意識したい2つのポイントを紹介します。
ポートフォリオを適切に評価して、自社の求めるデザイナーの採用を目指すためにも、ぜひ参考にしてみてください。
【デザイナー採用でポートフォリオを評価するときにまず意識したいこと】 |
自社でポートフォリオを評価する軸を決めておく
1つ目は、自社でポートフォリオを評価するときの軸を決めておくことです。「デザイナー採用時にポートフォリオを評価する5つのポイント」は決めていても、具体的にどのような点を評価するのかまで決めておかないと担当者によって評価が変わってしまうためです。
特に、ビジュアルスキルは担当者によって「どのようなデザインがいいのか」評価が分かれやすいです。個人的な感覚に沿って評価してしまうと、平等な評価ができない可能性があります。
そこで、自社の求めるデザイナー像と照らし合わせて、自社の場合はどのような軸で評価をするのか決めておくといいでしょう。
ビジュアルスキルであれば、業務内容や自社のデザインの考え方に沿って「どのようなデザインを評価するのか」「自社らしいデザインとはどのようなものか」を言語化しておくと軸を持って評価しやすくなります。
▼デザイナー採用基準については、下記で詳しく紹介しています
デザイナーの採用基準の4大要素と採用基準を決めるステップを解説
デザインに関する知識がある人材に評価してもらう
2つ目は、デザインに関する知識がある人材に評価してもらうことです。
ポートフォリオは「デザインの基礎が守れているか」「デザイン思考が身についているか」など、デザインの専門的な知識を評価しなければならない側面があります。
デザインに対する知識がないとどのように評価すればいいのか迷う部分も多いので、できる限りデザインに関する知識のある人材に協力してもらうようにしましょう。
【ポートフォリオの評価に携わる人材の例】 |
このときに「ポートフォリオの評価をしてほしい」と依頼すると負担に感じる可能性があるので、協力してほしい理由や背景も踏まえて伝えるといいでしょう。
また、書類選考から面接まで各フェーズでポートフォリオを活用したい場合は、フェーズごとにデザインの知識がある担当者を変えて、負担を軽減しながら協力してもらう方法も検討できます。
ポートフォリオ評価で企業が直面しやすい課題
ここまで触れてきたように、ポートフォリオは候補者が自社で活躍できるかを見極める重要な評価材料です。
デザイナー採用で有効活用できれば、自社の求めるデザイナーかどうかを見極めやすくなるでしょう。
一方で、ポートフォリオの重要性は理解していても「適切に評価できる知見が社内にない」「ポートフォリオを軸に面接することが難しい」などの課題を感じるケースもあります。
社内リソースだけで採用の課題解決が難しい場合は、デザイン採用に知見を持つ外部パートナーの伴走支援を活用することも選択肢の一つです。
評価基準の設計から候補者の見極めまで一貫して支援を受けることで、採用のミスマッチを防ぎ、デザイナー採用活動の精度向上が期待できるでしょう。
ReDesignerは自社が求めるデザイナー像の定義やポートフォリオの見方、採用までを伴走して支援

デザイナー採用では、ポートフォリオの評価だけでなく、自社が求めるデザイナー像の定義や求人票の作成、スカウトの実施などさまざまな工程があります。
だからこそ、デザイナーを採用したいものの、どのように採用活動を進めればいいのか分からないと感じやすいです。
既にデザイナー採用を開始している場合でも、なかなか候補者に出会えないなど、今のデザイナー採用のやり方に課題を感じていることもあるでしょう。
デザイナー採用に特化した採用プラットフォーム「ReDesigner(リデザイナー)」では、要件定義や求人票の作成、採用活動を一貫して支援できます。
ReDesignerには、400社以上のデザイナー採用実績があります。デザイナー採用でつまずきやすいポイントにも、知見のあるメンバーが伴走支援するため安心して採用活動を進められます。
【ReDesignerの強み】 |
まずは、ReDesignerの無料相談で、今のデザイナー採用のお悩みを相談してみませんか?ボトルネックの発見や、打ち手のアドバイス、今の採用市場の説明などご要望に応じたご相談ができます。
「デザイナー採用のポートフォリオの評価ができていない」「そもそもデザイナー採用が進まない」など、今抱えているデザイナー採用の課題をまずはお聞かせください。

デザイナー採用のポートフォリオに関するよくある質問
最後に、デザイナー採用のポートフォリオに関するよくあるQ&Aをまとめました。
Q.ポートフォリオはだれが評価するべきですか?
ポートフォリオは、デザインマネージャーなど、デザインに関する知識や実務経験を持つ担当者が評価することが望ましいでしょう。
デザインに関する知識が十分でない採用担当者が、候補者のデザインに対する姿勢や課題解決能力などをポートフォリオから読み解くのは容易ではありません。
そのため、書類選考ではデザイン部門と人事部門が役割を分担しながら選考を進めることがポイントです。
Q.ポートフォリオ以外に、学歴も評価するべきですか?
デザイナー採用では、学歴やバックグラウンドよりも、ポートフォリオを重視する企業が一般的です。
履歴書に記載された学歴や資格を確認することはあるものの、その情報だけで採用を判断するケースは多くありません。それよりも、
これまでどのようなプロジェクトに携わり、どのような成果を出してきたかが重要視されています。


