初めての新卒デザイナー採用。ていねい通販が貫いた、誠実な向き合い方とは

株式会社生活総合サービス

  • IT・自社サービス
  • 51~100名

株式会社生活総合サービスは、大阪に本社を構える通信販売企業で、健康食品・化粧品ブランド「ていねい通販」を展開しています。「手渡すように届けたい」をスローガンに、お客様一人ひとりに寄り添う商品・サービスを提供しています。

課題

・初めての新卒デザイナー採用で知見や前例がなかった
・一期生募集のため、母集団形成に不安があった

効果

・求める人物像や採用要件を明確化できた
・スキル・人柄ともにマッチする学生の採用に成功

創業以来初となる新卒デザイナー採用に挑戦した株式会社生活総合サービス。知見や前例がない中、どのように採用活動を進め、理想の人材との出会いにつなげたのか。採用責任者の藤本さんと、採用広報・スカウトを担う榎本さんにお話を伺いました。

ブランドを先導できる人材を、自社で育てたかった

── 新卒デザイナー採用を始めた背景を教えてください。

藤本さん:もともとデザイナー採用には興味がありましたが、リーダー陣から後押しをもらったことが大きなきっかけでした。弊社では過去にエンジニア採用を通じて内製化を進めた経験があり、その成果を実感していたんです。

デザイン業務は複数のビジネスパートナーに支えていただいていましたが、長期的にブランドを育てていくことを考えると、自社の思想や判断軸を理解し、ブランドを先導できる人材を社内で育てていく必要があると感じていました。

そこで、将来的にブランドマネージャーとして活躍できる人材と出会いたいと考え、新卒デザイナー採用に踏み切りました。

── なぜ中途ではなく、新卒採用を選ばれたのでしょうか。

藤本さん:これは代表がずっと大事にしていることなのですが、私たちはスキルよりもカルチャーマッチ=思いの一致を重視しています。スキルは後から身につけられるものだと考えているため、職種を問わず新卒採用を中心に行っています。

榎本さん:私たちは「100億企業ではなく、100年先まで続く企業でありたい」と考えています。だからこそ、短期的にデザインが美しく作れる人ではなく、長期的な目線でていねい通販というブランドを深め、守り育ててくれる方と出会いたいと思っていました。

「採用したいのはデザイナーじゃなくてクリエイターかもしれない」

── どんな人物を、どんな役割で迎えたいと考えていましたか。

藤本さん:当初は「デザイナー採用」と打ち出していたのですが、ビジネスパートナーに相談したとき、「御社が採用したいのは、デザイナーじゃなくてクリエイターかもしれないですね」と言われたんです。

私たちが求めているのは、自分で手を動かして課題解決もしつつ、時にビジネスの観点からブランドをどう良くしていくかを考え、幅広く育てていける人。それはポジションとしてはブランドマネージャーのような存在なんじゃないか、と。デザイナーよりもクリエイターという言葉に「確かに」と腑に落ちました。その気づきが、求める人物像を整理するきっかけになりました。

決め手は「学生との相性」と“一本入魂”のスカウトが活かせること

── ReDesignerを選んだ決め手を教えてください。

藤本さん:いろんなサービスや手法を検討しましたが、決め手は2つあります。

1つは、学生との相性です。

私たちが求めていた“クリエイター”のように、専門性だけでなく幅広い視点を持って活躍できる人材が多くいる印象がありました。総合大学の学生も多く、カルチャーフィットを重視する私たちとの相性の良さを感じました。

もう1つが、スカウトを送れること。

私たちの採用がうまくいっている要因の一つは、榎本が書く“一本入魂”のスカウトなんです。そのスカウトに心を震わせてくれた学生が惹かれて応募してくれる。これまで採用で培ってきたやり方を活かせるのが、ReDesignerだと考えました。

── 榎本さんのスカウトは、どんなことを意識されているのですか。

榎本さん:意識していたのは、学生一人ひとりに向けた“ラブレター”のようなスカウトを書くことです。プロフィールやポートフォリオを隅々まで読み込み、その方が大切にしている価値観と、私たちが大切にしているものとの重なりを見つけて言葉にしていました。

最初は「ポートフォリオだけでラブレターが書けるんだろうか」と不安でした。でも実際には、ご自身の価値観や目指すデザイナー像を丁寧に書かれている方がとても多かったので、私としてはすごくラブレターを送りやすかったんです。「あなたのポートフォリオのこの言葉に惹かれました」と具体的に伝えられる。そういう意味でも、私たちの採用スタイルとの相性の良さを感じました。

「環境は整っていない」だからこそ、嘘偽りなく伝えた

── 運用面で工夫されたことを教えてください。

榎本さん:企業ページを作る際に意識したのは、「一期生募集」であることを正直に伝えることでした。社内にプロのデザイナーがいるわけでも、整った教育環境があるわけでもない。それでも、一緒に作り上げていく過程には、きっと面白さがあると思っていたので、良いことだけを並べるのではなく、ありのままを伝えることを大切にしました。

── 学生との向き合い方でも、大切にされていたことがあると伺いました。

榎本さん:説明会や面談の前後など、ちょっとしたタイミングで必ず連絡をするようにしていました。「ポートフォリオにこのページが追加されていましたね」というように、その方の変化や工夫に目を向け、言葉にして伝える。変にこびるのではなく、自分が学生の立場だったら…と想像し、どんな言葉をもらえたら嬉しいかを考えることを大切にしています。

藤本さん:学生と腹を割って話せる関係性づくりを大切にしています。採用担当は学生にとって合否を握る存在だからこそ、本音で話しづらい部分もあると思うんです。だからこそ、いかに本音で話せる関係性を築けるかを意識していました。

その一つが「私の取扱説明書」というエントリーシートです。その人の価値観や背景を知るためのもので、提出いただいた方とは必ず90分かけて対話しています。教育体制では他社さんに劣る部分もあると思いますが、そうした地道な対話が、価値観の合う学生との出会いに繋がったのだと思います。

ていねい通販のエントリーシート「私の取扱説明書」

「学生より企業が上、という上下関係は良くないなと思っていて。あくまで対等なんだよ、と伝えたくてこのタイトルにしています」(榎本さん)。コロナ禍で「大学時代あまり頑張れなかった」という学生も増えるなか、高校時代でも小学校時代でも、その人らしいエピソードを何でも話せる場をつくりたい——そんな思いが込められています。

“想像以上”の一期生に出会えた

── 実際にどんな学生と出会えましたか。

藤本さん:まず驚いたのが、「コミュニケーション能力がこんなに高い人が多いんだ」ということです。失礼ながら、自分の世界で一人黙々と取り組む方が多いのかなというイメージを持っていたのですが、実際には「なぜこれが好きなのか」を熱量を持って話してくれる方にたくさん出会えました。

── 採用の成果としてはいかがでしたか。

藤本さん:説明会に参加してくれた学生の中から、無事に内定承諾をしてくれた学生が出ました。スキルも人柄も、想像以上の方と出会うことができました。

榎本さん:一期生なので、当初は「価値観がマッチしていればいい」と思っていました。でも実際にお会いした学生たちは想像以上に魅力的な方が多く、内定承諾いただいた学生も、価値観・スキルの両面で非常にマッチする方でした。初めての新卒デザイナー採用でしたが、私たちの想像を超える出会いにつながったと感じています。

「初めてでも安心できた」伴走してくれるサポートへの信頼

── ReDesignerのサポートについて率直な感想を教えて下さい。

藤本さん:とにかく手厚い、その一言に尽きます。担当CSの方が定例を組んでくださっていたので、初めてのデザイナー採用で分からないことや、「他社さんはどうしているんだろう」と壁にぶつかったときもすぐに相談できました。Slackでも気軽にやり取りができ、頼れる存在がいることは本当に心強かったです。

榎本さん:押し付けではなく、私たちが大切にしていることを尊重しながら伴走してくださったのが印象的でした。内定の報告をした際には私たち以上に喜んでくださり、本当に見守っていただいていたんだなと感じました。そうした伴走があったからこそ、安心して採用活動を進めることができたと思います。これ以上望むことはないと思えるほど手厚いサポートでした。

職種が変わっても、これまでの採用の「延長線上」だった

── これから新卒デザイナー採用をどう発展させていきたいですか。

藤本さん:将来的にはデザインを統括するチームをつくりたいと考えています。中途採用も大切ですが、会社の価値観やブランドを深く理解している新卒メンバーが、その中心になってくれたら嬉しいですね。

── 最後に、これから初めて新卒デザイナー採用を行う企業へメッセージを。

榎本さん:最初は「ポートフォリオだけで学生のことが分かるのかな」と不安でした。でも実際に拝見すると、一つひとつの作品や言葉にその人の思いや価値観が表現されているということを、身をもって感じました。だからこそ、ポートフォリオの奥にある思いや価値観まで受け取りながら向き合うことができれば、きっと良い出会いにつながっていくと思います。

藤本さん:始める前は、総合職採用とは全く別物だと思っていました。でも実際は、人への向き合い方やカルチャーフィットを大切にする姿勢は同じでした。職種が変わっても、これまで大切にしてきた採用の軸は活かせると思います。

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