
株式会社日立製作所
1910年の創業以来、「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、幅広い事業分野を手掛けています。近年では「デジタル」「グリーン」「イノベーション」を軸とした中期経営計画を掲げ、最新のIT×OT(Operational Technology)×プロダクトを組み合わせることで社会の課題解決に貢献し、持続可能な社会の実現、人々のウェルビーイングの両立をめざしています。
課題
・応募する学生のタイプに偏りがあった
・学生の日立に対するイメージと現状にギャップがあった
効果
・さまざまなタイプの学生と接触できるようになった
・これまで接点の無かった学校の学生からもエントリーがくるようになった
これまでも多様なスキルセットを持った学生を採用してきた日立製作所。事業ポートフォリオの変化に合わせて採用要件も変わる新卒採用において、人事担当の青栁さん、デザインマネージャーである中島さん、伴さんにそれぞれ話を伺いました。
伴さん:私と中島さんはデザインセンタに所属しており、チームのデザインマネージャーをしています。デザインマネジメントと並行して、インターンの設計や学生対応をしています。
青栁さん:デザインセンタの新卒採用・人事を担当をしています。新卒採用においてはデザイナーや研究者の採用を担当しており、広報のほか、採用の運用周りや進行管理、選考に携わるメンバーのアサイン調整などを行っています。
青栁さん:はじめにデザイナーと共に採用計画や要件を検討し、採用活動を進めています。その一環として、学生に日立での働き方を知っていただくためにインターンを実施しています。母集団形成の取り組みとしては、各大学での案内や説明会、Online Meetup※を活用して、できる限り幅広い学生に知ってもらう活動を行っています。
※Online Meetupはデザイナーをめざす学生が参加する合同説明会です。平均約150名の申し込みがあります
中島さん:学校説明会は毎年行っている学校もあれば、どこに「原石」がいるかわからないため、これまで接点のなかった学校で行うこともあります。
伴さん:接点の無い学校は自分たちでも把握出来ないことがあり、学生の応募をきっかけに知ることも多いです。応募が増えている学校はカリキュラムなどをリサーチして弊社に興味を持ってくださる学生の素養を知る、といった活動を行っています。

中島さん:学生には「無限の可能性がある」と思っています。日立では数年単位で会社の事業ポートフォリオが変わることもあるので、特定のものに強みがあるというより、まだ何にも染まっていない人、他の領域にもチャレンジしやすい人を採用できることが強みだと思っています。
伴さん:即戦力として中途採用も行いますが、日立製作所は会社全体で「教育」に力を入れて人材を育てていく企業文化があります。人財育成の制度や体制が整っている点も新卒採用と相性が良いと思います。
青栁さん:職場環境や日立で働くイメージ、入社後のキャリアイメージをどれだけ持ってもらえるか、を意識しています。特にデザインセンタは何をしているか分かりづらい、という意見も聞きますので、インターン以外にも、幅広い年代のメンバーとのコミュニケーション機会を設けています。
伴さん:私は大学でもデザインを教えていますが、学生はデザイナーとして活躍できる場、業界が限られている、と思っている方が多いと感じています。社会には学生が思っている以上にデザイナーが活躍できる場があること、日立にも同様に、デザイナーとして活躍できる、楽しめる環境がある、ということが伝わるように努めています。
中島さん:数年単位で事業は変わっていくため、変化に対応する力や変化自体を楽しめるか、という点も大切にしています。
中島さん:課題に対するフィードバックを受けて、どう反応するかを見ています。柔軟性がどの程度あるかという点と、自らの意思をどこまで貫くのか、という点のバランスを見ています。
伴さん:学生には「日立では事業領域が広く、デザイナーが関わる仕事も多岐にわたるため、1社にいながら数年ごとに転職したような気持になる」ということを伝えていて、それを面白いと思えるかが大事ですね。
青栁さん:UI/UX、情報デザイン系の学生の登録が多いと周りから聞いて、問い合わせました。
中島さん:特にUI/UXの領域を強化するために導入したのですが、いざ導入してみると想定よりはるかに幅広い学生が登録しており、これはいい意味で誤算でした。
青栁さん:プロダクトデザインなどの職種も含めて網羅的に学生と接触できるようになりました。

伴さん:まず日立に興味を持ってくれる学生が増えたと感じています。例えばインターンの応募者数は、ReDesigner for Studentを導入して以降のここ3年は、ずっと右肩上がりに増えています。
中島さん:5~6年前はデッサン力を強みにしたプロダクトデザイナー志望の学生が多かった印象ですが、現在は幅広い分野のデザインをしたいと考えている学生の応募が増えています。
青栁さん:他にも、これまで接点を持つことが出来なかった学校の学生と接点が持てるようになりました
伴さん:実際、初めて応募があった学校のカリキュラムをみると、日立のデザイン業務とマッチしていることもあります。学生に認知が広がっていくことで、「自分も日立に応募していいんだ」と思ってもらえるようになったことは大きいと感じています。
中島さん:初めて応募してくれる学生は、ReDesigner for Studentを使っていなければ出会えてなかったと感じています。
伴さん:ReDesigner for Studentを介することで、日立と学生お互いの間口が広がったことが大きいのではないかと思っています。これは学校との1対1の関係性からでは生まれてこないマッチングだと思っています。
伴さん:まず集客面で助かっています。また、自社説明会だと絶対評価になってしまいますが、学生は他社の説明を聞いた上で日立を評価することになるので、後日いただけるアンケート結果はとても参考になっています。学生も企業説明を聞くなら、一度に数社の説明を聞くことで、興味のアンテナも広がるのではないかと思います。

中島さん:学生ファーストの姿勢が良いなと思っています。説明を聞いて日立の良いところも、現状不足しているところも感じてもらうことが大切だと思っています。違う業界の企業と比べることでよりわかりやすくなると思いますし、学生に色々な選択肢を示せることは良いと思っています。
例えば、同じ業界だとインターンの開催時期が被りやすく、複数社参加したいと思っても1社しか行けなかったり、行ける日程だけ受けていると落ちてしまった時にどこのインターンにも行けなかったり、なんてこともあると思います。でも、幅広く色々な業界を見ることで、学生の視野も可能性も広がりますし、日立を見ていなかった学生が見てくれる可能性も考えると、異業種の方々と一緒に採用活動をしていくことが重要だと思っています。
ReDesigner for Studentは、こうした自由でフラットな場を提供し続けてくれる存在であってほしいと思っています。
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