システム開発やDX支援を行い、現在は自社SaaSプロダクトの開発も進める株式会社aby。役員含め20名という少数精鋭の同社では、これまでリファラル採用のみでデザイナーを確保していました。 事業拡大に伴い「初めての公募」に踏み切りましたが、当初は経営層の求める要件に合うデザイナーが見つからず、カジュアル面談からの歩留まりに苦戦。
しかし、ReDesigner導入から半年で2名の採用に成功。 その鍵となったのは、独自の「プロフィール読み解き術」と、自社のありのままを伝える「擦り合わせ型カジュアル面談」への転換でした。採用担当の天満氏に、その試行錯誤の裏側を伺いました。
「代表の仕事を奪う」ためのデザイナー採用
── まずは、貴社の事業内容と今回の採用背景について教えてください。
天満氏:私たちはシステムやWebサイトの受託開発をメインに行いつつ、最近では中小企業向けのDX支援や、自社SaaSプロダクトの開発にも注力しています。 組織は役員を含めて20名。デザイナーは元々2名在籍していましたが、いずれもリファラル採用でした。
── 初めてのエージェント・媒体利用による採用だったのですね。なぜこのタイミングで増員が必要だったのでしょうか?
天満氏:一言で言えば「役員の業務を棚卸しするため」です。 これまでは代表や役員がPM(プロジェクトマネージャー)やディレクション業務を兼務していましたが、代表や役員が新規事業や経営にもっと集中できる体制を作る必要がありました。そこで、入口から出口まで一気通貫で関われるデザイナーの方に、ディレクション業務や、手付かずだった自社ブランディングをお任せしたいと考えたのがきっかけです。
「カジュアル面談で次につながらない」高すぎたハードル
── ReDesigner導入当初、苦戦されたことはありましたか?
天満氏: 最初は本当に苦労しました(笑)。
なにせ私自身、デザイナー採用は初めてで、市場感もわかっていませんでした。 一方で、少人数の会社なので「カルチャーマッチ」は妥協できない。開始当初は出社勤務を前提としたり、市場感と比較して高いペルソナ要件を設定しておりました。
その結果、カジュアル面談までは進めても、「次も選考に進みたい」と言っていただけないケースが続きました。明らかに要件を狭めすぎていたんです。
── そこからどう軌道修正されたのでしょうか?
天満氏: ReDesignerさんとの定例ミーティングで市場のアドバイスをもらいながら、代表に提案を行いました。「今の市場にいるデザイナーさんはこういう働き方を求めています」「週に数回はリモートワークを認めましょう」と。
また、キャリアパスの説明も属人的にならないよう統一し、経営層の意識と実際の市場感をすり合わせていく作業に時間をかけました。
自己評価グラフから「野心」を読み解くスカウト術
── 実際のスカウト運用において、独自の工夫はありましたか?
天満氏:ReDesignerならではの機能である「スキルマップ」はかなり見ていましたね。あれって、ユーザーが自分で点数をつけるじゃないですか。 若い方で、あのチャートの自己評価が高い方は「野心」があると感じて、個人的にはすごく狙い目でした(笑)。逆に自信がなさそうな方は面談でフォローするなど、性格や思考性を読み解くツールとして活用していました。
── 文面などのアプローチはいかがでしたか?
天満氏:スカウト文面では、社内のデザイナーの意見を取り入れて、最初に「できること(スキル)」を言及する構成にしました。 また、承諾後のカジュアル面談の実施率が非常に高かった(約78%)のですが、これは「最初の15分を会社説明会にする」というスタイルに変えたことが大きかったです。
当社の知名度はまだ低いので、いきなり対話をするよりも、まず「私たちが何者か」を知ってもらう方が先決だと考えたんです。 最初の15〜20分を使って、良いところも課題も「フルオープン」で正直に話す。
その上で「どうですか?」と問いかけるスタイルにしたことで、ミスマッチがなくなり、内定承諾までスムーズに進むようになりました。
デザイナーのイメージが変わった瞬間
── 最終的に2名の採用が決まりました。今回の採用活動を通じて、デザイナーへの印象は変わりましたか?
天満氏:ガラッと変わりました。正直、最初は「イラストを描いたり、感覚で手を動かす仕事」というイメージを持っていたんです。自由な方が多いのかな、と。 でも実際に面談でお話しすると、皆さんすごく論理的で、顧客への提供価値や設計思想について深く考えていらっしゃる。「なぜ?」を大切にし、はっきりと意見を言う方が多いという発見は、私にとっても大きな収穫でした。
── 最後に、今後の組織づくりについて教えてください。
天満氏:今回採用できたメンバーを含め、デザイナーチームは4名体制になります。 これまではリファラル入社のメンバーが「勝手に育ってくれた」状態でしたが、これからは会社として育成や研修の仕組みを整え、デザイナーが事業の中核としてキャリアを描ける環境を作っていきたいですね。 初めてのデザイナー採用でしたが、ReDesignerのおかげで100%以上の成果が出せたと思っています。
